東洋医学から考える「バランス」の重要性

バランスが大切。

様々なシーンでよく耳にする言葉であるため、さらっと流されがちになりますが、バランスは何事においても重要であり、健康の考え方にも非常に参考になります。

身の回りの環境・事象・物質・感情など、生きていく上で関わるものは2つの要素から成り立ちます。

その2つの要素は東洋医学において陰と陽に分けられ、それぞれ対立し制約するものと考えられています。

〈陰・陽の具体例〉

北・南
明・暗
内・外
暑・寒
重・軽
上・下
楽・苦
怒・笑

上記のこれらは、対義語と呼ばれそれぞれ対になる組み合わせということは皆さんご存知だと思います。

何気なく使っていることと思いますが、これらは東洋医学において「陰陽の対立と制約」と呼ばれる考え方です。

陰陽の関係は2つの要素間の「相反する対立的関係」であり「制約し補完する統一的関係」と言え、対立が無ければ統一されることは無く、相反するものが無ければ制約し、補完し合うこともありません。

具体的に説明すると、、、

例えば方角の場合、北と南は対立する関係でありながら、北と南それぞれの存在がお互いを成り立たせています。

北という方角の概念が無ければ、そもそも南という方角の概念は生まれません。

北・南という対立的な関係があるからこそ、北は南を制約また補完し、南は北を制約・補完することで、方角や位置関係というものが生み出されます。

つまり、我々が正常に生活を送ることができるのは陰・陽それぞれの要素が互いに対立し制約をしてくれているお陰と言えます。

東洋医学の話へと流れていきましたので、陰陽の考え方を私たちの健康へと当てはめてみましょう。

例えば、健康のためのトレーニング。

トレーニングをしない、いわゆる運動不足は身体に不調を招くというイメージをお持ちであると思います。

その一方で、ハードワークや追い込みすぎる運動も身体の抵抗力を下げ不調の原因になります。

これを陰陽に当てはめると、、、

(陰)運動不足 ◀︎ 適切なトレーニング ▶︎ ハードワーク(陽)

この様な関係性となり、運動不足へと偏り過ぎること・ハードワークへ偏り過ぎること、どちらも身体を不調へと招く原因となるため、陰と陽の間に位置する適切なトレーニングを行うことで身体のバランスは整い、健康な心身また生活へと繋がっていきます。

ようやく本題へと入りますが、健康を保つためのトレーニング・食事・生活習慣などの要素をはじめ、豊かな人生を送るためにはそれぞれの適度なバランスを保つことがポイントとなります。

特に昨今の世の中は物事を極端に考えることが非常に多く感じるため、まずは物事の両極を知ることがバランスを保つためのベースになります。

フィットネスや健康の分野ではこれが正しい、あれが間違っているなどの情報を目にすることがありますが、一人ひとりの身体や生活環境が異なる以上、これが絶対というものは存在しないと考えています。

一般的に正しい・間違っているという考え方も、ある人にとっては、ある状況においてはその逆となる可能性も考えられます。

そのため、皆様の健康な心身と人生ために、目の前の事象を一面で捉えず、その対となるものを考え、両極間でバランスを保つことをお勧めします。

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